故人やご先祖様を供養する日本の伝統行事であるお盆。
故人を偲び、おもてなすことで供養につながります。
そのため正しいお作法で招き入れることが大切です。
しかし、お盆は年に1度しかなく準備の方法が分からないという方も多いのではないでしょうか?
今回はお盆の仏壇のお供え物についてお伝えします。
スポンサーリンク
お盆時期の仏壇のお供え!定番の物やお菓子、花は?
お盆は一般的に8月13日~15日ごろに行われます。
13日に故人・ご先祖様をお迎えし15日前後にお送りする地域が多いです。
では、故人・ご先祖様をお迎えする際に、どのような準備をしたら良いでしょうか?
供養の基本は香・花・灯燭・浄水・飲食です。
これを五供(ごく)と言います。
この五供に沿って、供養を行います。
・香
お線香のことを指します。お線香の煙は、故人やご先祖様と現世をつなぐ大切な架け橋です。
・花
故人が好きだったお花、喜ぶお花、思い出のあるお花をお供えしましょう。
ただし、香りが強い花やその場の雰囲気に適さないお花は避けてください。
・灯燭
仏前を明るく照らす役割やお線香をつける際に使います。
・浄水
手を合わせる人の体や心を清める意味があります。新鮮な水をお供えします。
・飲食
家族が食べるもの、生前故人が好きだった食べ物・お菓子をお供えします。
家族の食事が摂る前にお供えするようにしてください。
この他にも、地域によって異なりますが精霊馬を飾るところもあります。
精霊馬(しょうりょううま)
茄子やきゅうり、とうもろこし、割りばしなどを使い、馬と牛の形に模したもの。
故人やご先祖様の精霊があの世と現世を往来する際の乗り物としてお供えする地域もあります。
知人や親戚宅にお供えをする際は、お菓子や乾麺類、贈答用のろうそく等が良いでしょう。
お菓子は羊羹、クッキーなど日持ちするもので乾麺類はそうめんやひやむぎなど、お贈りするお宅がもらって喜ぶものを選ぶようにします。
スポンサーリンク
お盆時期の仏壇のお供えの相場はどれくらい?お金を直接でもいいの?のし紙は?
相手にお供え物を贈る場合、相場はどれくらいがいいのでしょうか?
あくまで気持ちですので金額は自由ですが、いただいた方がお返しに困るような金額は避けてください。
およそ3,000~5,000円が相場です。
初盆の場合は5,000~10,000円が良いでしょう。
お供えは品物でも良いですが現金でも構いません。
贈り先との関係性などで判断してください。
またお供えする際は「のし」を掛けてください。
初盆の法要に参列する場合は黒白の水引のついた香典を渡します。
品物についても同様でのしを掛けます。
スポンサーリンク
お盆時期の仏壇のお供えの飾り方は?
盆棚(精霊棚)を作り、位牌・お供え物・食べ物などを作り、故人やご先祖様をお迎えするのが良いとされています。
ただし大きな祭壇を作るのが難しい場合がほとんど。
ここでは、簡単に「盆棚」の作り方をお伝えします。
用意するもの
- 経机や小さな机
- しきもの
- お供えの品(食べ物など)
- 精霊馬
- 提灯
飾り方
仏壇の前に経机を置き、しきものを掛けます。
位牌を中央に置き、お供えの品、精霊馬を一緒にお供えします。
盆棚の両脇に提灯を並べ明かりを灯します。
スポンサーリンク
まとめ
いかがでしたか?
年に一度の行事のため、ついつい供養の方法を忘れてしまうことがあると思います。
正しい方法で故人やご先祖様を供養し敬うことで、きっと喜んでくれます。
スポンサーリンク