食事の彩を添えてくれるトマトは、食卓にもお弁当にも登場することが多い野菜の1つではないでしょうか?
そんなトマトの中でもミニトマトの場合、ヘタがついたまま出されることも多いですよね?
通常ヘタはとって食べますが、実際食べても問題ないでしょうか?
今回はトマトのヘタを食べても大丈夫なのか?栄養は?などご紹介します。
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保存する前にトマトのヘタは取るべき??
ヘタがついているトマトを保存する際、ヘタの処理で鮮度に影響が出てくるのか気になる方もいるかもしれません。
結論から言うと、保存時にあえてとる必要はありません。
ただ簡単にぽろっととれるものは、とってから洗浄して保存する形が良いでしょう。
実にヘタがしっかりついていて軽く触ってとれない場合は、それをとることで実をキズつけてしまうことがあります。
キズがついたところから傷み始めたり、鮮度が落ちていくことに繋がりますので、ヘタはとらずに保存し食べる前にとるようにしましょう。
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トマトのヘタに栄養はあるの?含まれる毒とは??
それではトマトを食べる際、ヘタごと食べても問題はないでしょうか?
もし栄養があるのならば、そのまま食べても良さそうな気がしますよね?
実はトマトのヘタには「トマチン」というものが含まれていますが、残念ながら栄養素ではありません。
これはじゃがいもの芽に含まれている「ソラニン」と同じ成分で、虫を寄せ付けないための毒素になります。
身体に良い影響があるとは言えない成分ですが、実が完熟した時点で含有量がかなり減るため、致死量には4トン分の摂取が必要です。
その点を考えると、それほど気にしなくても問題はないと言えるでしょう。
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トマトのヘタを食べるのはあり?注意点は?
身体に悪影響を及ぼす恐れは限りなく少ないものの毒素があり、栄養素もないとなれば、あえてトマトのヘタを食べる必要はなさそうです。
しかし、それは逆にトマトのヘタを食べても問題はないということにも繋がりますよね?
トマトのヘタを食べるか食べないかということを考えた際、一番注意しなくてはならないのが、トマトのヘタ周辺に多く付着している「大腸菌」の存在です。
みなさんもご存知の通り、摂取することで食中毒を引き起こす原因となり得る菌です。
トマトは加熱せず食べることが多い野菜ですので、食べる前にしっかり落とす必要があるのです。
こういった話を聞くと、生食が不安になる方もいるかもしれません。
しかし、ヘタをとりしっかり水で洗い流すことで、トマトの大腸菌は大幅に減少するという文部科学省の実験データが出ています。
常温保存になることが多いお弁当に入れる場合も含めて、食中毒を起こさないためにはトマトのヘタをとり、しっかり水で洗うことが重要になります。
万が一ヘタを食べてしまった!だったり、ヘタ付きのままお弁当に入れてしまった!ということもあるかもしれません。
実は農林水産省が調べたところ、トマトには食中毒の原因菌となる「腸管出血性大腸菌(O157 及び O26)」・「サルモネラ属菌」が未検出だったというデータがあります。
このデータを考慮すると誤って食べてしまっても、食中毒になる恐れは低いと言えそうです。
検出された大腸菌に関しては身体への悪影響はほぼないので、食べる前やお弁当に詰める前にしっかり洗うことでより安心に食べることができますね。
最後にトマトのヘタの取り方について、下記動画でコツが紹介されています。
トマトの下ごしらえに困ったことがある方は、ぜひ参考にしてみてください。
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