老若男女幅広く人気のエビ。
食卓に出ると喜ばれる食材の1つではないでしょうか?
そんなエビを家庭で調理をする際、むいた殻は廃棄するという方も多いでしょう。
しかし、実はエビの殻には栄養が豊富に含まれている上、料理にも使えるとなったら有効活用したいですよね?
そこで今回は、エビの殻に含まれている栄養や下処理方法など、殻付きエビを使う際に知っておくと便利な情報を、殻を使ったレシピと合わせて紹介します。
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エビの殻は食べれる!栄養が豊富って本当?
殻付きのエビを買ってきて調理する際、処理した殻は捨てることが多いのではないでしょうか?
しかしその殻の中には、私たちにとって嬉しい栄養素が豊富に含まれています。
例えば、骨を丈夫にしてくれる「カルシウム」や美容に良い「ビタミンE」などがあります。
特に豊富なのがキトサンやキチンなどの「キチン質」と「アスタキサンチン」です。
この「キチン質」は動物性の食物繊維であり、腸の不要なものを体外へ排出し腸内環境を良くさせる効果が期待できます。
さらに、免疫力を高め自然治癒力をアップさせる効果があり、血圧低下や血中コレステロール低下が期待できます。
また「アスタキサンチン」は抗酸化作用がある成分で、エビの赤い色素に含まれているカロテノイドの一種であり、動脈硬化の予防やアンチエイジング効果などを期待することができます。
これらキチン質とアスタキサンチンは、エビの殻の中でも尻尾に多く含まれている栄養素となるため、積極的に消費したい部分と言えそうです。
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殻付きエビの下処理方法やエビの殻のむき方
殻付きのエビを購入した際、殻をむいたり背ワタや臭みをとるなどの下処理が必要になります。
下記動画では、エビの殻と背ワタを手早く取り除く方法が紹介されています。
消化器官である背ワタは処理することで、味が格段においしくなりますのでぜひ参考にしてみてください。
ちなみに背ワタを処理する際は、竹串を使うと簡単に作業することができます。
背ワタと殻をむいたら、次はエビの臭みをとる下処理方法です。
- 片栗粉(大2)・塩(小1/2)・水(大2)をボウルに入れ、よく混ぜておきます。
- エビ(10尾程度)を①に入れ、片栗粉が全体になじむようよく揉みます。
- きれいになるよう流水でよく洗い、キッチンペーパー等で水気を拭き取ったら完了です。
粒子が細かい片栗粉は、エビの臭みだけでなく汚れも吸着し取り除くことができます。
片栗粉の中に塩を少量加えるのは、エビの食感をプリプリにするためなため、お好みで入れなくても臭み取りには問題はありません。
以上でエビの下処理は完了となりますので、美味しいエビ料理を作ってください。
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エビの殻を使ったレシピ
普段エビの殻は捨ててしまっているという方、実は殻もひと手間加えることで美味しい料理に変えることができます。
そこでこの項目では、手軽に作れるエビの殻を使った調味料と出汁の作り方を紹介します。
エビの殻が万能調味料に!エビ塩の作り方
- エビの殻(10尾分)をよく洗い、水気をきります。
- フライパンに①を入れ中火で乾煎りし、乾いた音がし殻にハリが出てくるまで混ぜながら水分を飛ばします。
- 塩(50g)を投入し、2分~3分程度混ぜながら乾煎りします。
- 冷ました③をミルにかけるかすり鉢で摺り、好みの大きさに細かく粉砕したら完成です。
エビの殻を多く入れるとその分エビの風味が強くなりますので、お好みで量を増やして作るのも良いでしょう。
野菜炒めやフライドポテトなどに一振りすることで、手軽にエビの風味を味わうことができます。
エビの殻で濃厚スープに!エビ殻の出汁のとり方
- エビの殻(50g)をサッと洗い、水(3カップ)・酒(大1)とともに鍋に入れ、蓋をし火にかけます。
- 鍋が沸騰したら弱火に変え、30分程度中身が半分になるまで煮詰めます。
- 煮詰めた②をザルでこしたら完成です。
有頭エビを購入した場合は殻と頭も入れると、コクや深みが出てさらに美味しいスープを作ることができます。
ただしスープに少し濁りが出るので、料理をふるまう場面で使い分けると良いでしょう。
身だけでなく殻でも1品できてしまいますので、有効に活用し美味しくエビを味わいましょう。
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